よもぎは、実は「香りの植物」ではない?

花粉が気になる季節になりましたね。
私は花粉症はないのですが、小さいころから鼻炎持ちですので鼻の辛さはわかります。
先日出かけた時は風が強く、遠くの山を見ると黄色くかすんで見えました。
花粉なのでしょうか、それとも砂埃や黄砂なのでしょうか。
恐ろしいです。
さて、今回もよもぎ話の続きになります。
よもぎは昔から、日本で親しまれてきた植物です。
お餅に入れたり、お茶にしたり、薬草として使われたり。
そして女性の体を整える植物として、
よもぎ蒸しやよもぎ湯などにも使われてきました。
巡り宵でも以前、
「よもぎが女性に良いと言われている理由」についてご紹介しました。
ところで、
よもぎと聞くとどんなイメージがありますか?
多くの方が思い浮かべるのは、
よもぎの香りではないでしょうか。
ですが実は、よもぎはラベンダーやミントのような強く香るハーブではありません。
今回はよもぎの香りについて調べたことを書いてみようと思います。
よもぎの香り成分

よもぎ(Artemisia princeps)には、
いくつかの香り成分が含まれています。
代表的なものとして
- シネオール
- ツヨン
- カンファー
などがあります。
これらは植物の精油成分で、
- 防虫
- 抗菌
- 芳香
といった性質を持つことで知られています。
ですが、よもぎはラベンダーやミント、ヒノキなどのように
精油を多く含む植物ではありません。
そのため、香りはとてもやさしく穏やかです。
ラベンダーやヒノキは
お湯に入れると強く香りが広がりますが、
よもぎの場合はもっと控えめな香りになります。
日本ではよもぎは
- 食用の野草
- 日本の薬草
- 和のハーブ
として親しまれてきました。
香りを楽しむハーブというより、
体に良い植物として使われてきた歴史があります。
乾燥すると、香りはさらにやさしくなる
実は、よもぎは
生の状態の方が香りがいいです。
植物の香りは精油と呼ばれる揮発性成分によって生まれるそうです。
これらの成分は
- 揮発
- 分解
によって少しずつ減っていくため、
乾燥させると香りは穏やかになります。
昔のよもぎ湯では、
春に摘んだよもぎをそのままお風呂に入れることもありました。
摘みたてのよもぎは、
少し青く、草のような香りがもう少しはっきりと感じられます。
一方で、入浴剤やよもぎ蒸しに使われる乾燥よもぎは香りが穏やかになります。
袋を開けたときに
「思ったより香らない」
と感じることもあるかもしれません。
ですが、よもぎの香りはお湯の中でゆっくり広がる香りなのです。
お湯に入れると、ふわっと広がる

乾燥よもぎはそのままだと香りが控えめですが、
お湯に入れると水分を含み、大きく膨らみ天然のよもぎはほんのりやさしく香ります。
これは
- 温度
- 水分
- 蒸気
によって、
植物の成分が少しずつ広がるためです。
植物の香りは環境によって印象が変わることが多く、
お湯に入れることでやさしい香りが広がります。
ラベンダーのように部屋いっぱいに香るものではなく、お風呂の中でほんのり感じるくらいの香りです。
よもぎ蒸しは香りが強い理由

よもぎ蒸しを体験したことがある方は、よもぎの香りをしっかり感じたことがあるかもしれません。
これはいくつか理由があります。
よもぎの量が多い
よもぎ蒸しでは20〜40gほどのよもぎを煮出すことが多く、
入浴剤よりも多くのよもぎを使います。
煮出している
鍋で加熱することで、よもぎの香り成分が
蒸気とともに広がります。
蒸気が直接届く
よもぎ蒸しでは蒸気を直接感じるため、
香りも強く感じやすくなります。
このように
- 大量のよもぎ
- 加熱
- 蒸気
が組み合わさることで、
香りがよりはっきりと感じられるのです。
一方、よもぎ湯はお湯の中に広がるため、やさしい香りになります。
やさしい香りの薬草

よもぎは、
ラベンダーのように強く香るハーブではありません。
和のハーブはどれも香りが控えめで地味ですが、昔からお薬の「薬草」として活躍してくれますね。
どこか懐かしいような刺激の少ない落ち着く日本の香りです。
巡り宵でも、今よもぎの時間を考えています
巡り宵ではこれまでよもぎ入浴剤をセレクトしてご紹介してきました。
そのよもぎ入浴剤もちょうど在庫が終了し、
「巡り宵としてよもぎの時間を作れないだろうか」
と、いま考えています。
よもぎのやさしい香りをお風呂の中で感じ、ほっと一息つく時間。
これから本格的に春の訪れと共に暖かくなります。
皆さまの元に(自分の元にも)よもぎと共に癒しタイムをまた作れたらと思っています。




