三寒四温。
急に暖かい日が増えてきて少しずつ春が近づいてきた気がします。
これから卒業式や入学準備、新しい環境への期待と緊張。
この季節は、喜びとともに、どこか落ち着かない時間でもありますね!
気づけば、肩に力が入っていたり、夜になっても頭が休まらなかったり。
そんな時期に、巡り宵をふと思い出していただけたら嬉しいです。
さて、今日は3月に入りよもぎについて調べたので書いてみたいと思います。
なぜよもぎは女性にいいと言われているのでしょうか?
よもぎの旬は3月~5月だそうです。

よもぎは、日本人にとってとても身近な野草ですね。
春の訪れを感じさせる山菜として、そして草餅や節句の風習、民間の養生法など、よもぎは“特別な薬草”というよりも、“身近な草”として長く親しまれてきました。
よもぎは世界的に「身近な薬草」だった

古くから、よもぎは「艾(もぐさ)」としても使われ、東洋医学では「艾葉(がいよう)」という名で知られています。
色々と調べると、アジアだけではなくヨーロッパでも古くから病気やケガ、駆虫や解毒といった暮らしの中で身近な存在だったようです。
また、東洋では当たり前ですが中国で先に薬用として使用されていたそうで、
日本には中国の習慣が導入されて「邪気を祓う」「草餅を食べる」等の風習が広がっていきました。
薬用としては、葉を揉んで傷口に塗布したり、アイヌの人たちは風邪や虫歯の治療、止血などに用いたりしてきました。
韓国や中国では、ヨモギを中心に様々な薬草を蒸して(燃やす場合もある)、その蒸気(煙)を下半身に浴びて産後のケアや温活などを行う「よもぎ蒸し」の民間療法があります。
これらは今、日本でも人気ですね。
よもぎがなぜ「女性にいい」と言われているのか

東洋医学では、よもぎは「温性(からだを温める性質)」とされてきました。
女性は
- 冷えやすい
- 血の巡りの影響を受けやすい
- 月経・出産など“血”と関わる
と考えられていたため、「温める草=女性に合う」という認識になったのかもですね。
よもぎが女性にいいと言われるのは、冷えや巡りというテーマとともに語られ、昔から女性の養生文化のなかに組み込まれてきた歴史があるからなのでしょう。
もう少し詳しく見てみると。
①体を温める植物と考えられてきた
よもぎには「シネオール(精油成分)」、「フラボノイド類」、「クロロフィル」が含まれていて、特にシオネールには
- 血管をゆるめる
- 血流を促す
作用があるといわれています。
血が巡ると末端まで温まる。
だから「冷えにいい」と言われるんですね。
② 自律神経をゆるめる
よもぎのあの独特の香り。
あれはリラックス作用があります。
ストレスで交感神経が優位になると、血管はキュッと縮んで冷えやすくなります。
そこによもぎの香りは
- 副交感神経を優位に
- 呼吸を深く
- 血流を穏やかに
してくれる。
だから“緊張がほどけて巡る”感じでもあるのでしょう。
③東洋医学では「温性」
東洋医学では食材や植物に性質があって、よもぎは 「温性」 に分類されます。
つまり
- 冷えを散らす
- 血の巡りを助ける
- 女性の不調に寄り添う
という位置づけです。
だから
- よもぎ蒸し
- よもぎ茶
- よもぎ入浴剤
が女性のケアにも多いんですね。特に昨今はフェムケアとして有名です。
④女性の養生文化に組み込まれていた
- 産後の養生
- よもぎ蒸し
- よもぎ湯
こうした習慣が“女性のケア”と結びついて語られ、今でも注目の薬草として有名なのでしょう。
よもぎは、体を無理に温めるのではなく、巡りを整えることで、結果的に温めてくれる植物のようです。
女性の体をいたわるフェムケアという言葉が広がる今、昔からそばにあったよもぎの存在が、あらためて注目されているように感じます。
参考資料
・『メディカルハーブ事典』
・『クラシエの漢方』
ほか
※本記事は、伝統的な養生文化に基づく内容です。医療的効能を示すものではありません。



