皆様こんにちは。巡り宵です。
お盆期間は台風や雨であいにくのお天気でしたが、皆様のお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか。
私は先日、青森へ行ってきました。
そこで出会ったのが、「青森ヒバ」の香りです。
お土産屋さんで青森ヒバの精油を見つけ、思わず購入してしまいました。

以前、神社のお土産として購入したアロマディフューザーがとてもいい香りだったのですが、香りの名前が書かれておらず、使い終わったあとに「この香り、何だったんだろう」と残念に思っていたのです。
今回青森で「青森ヒバ」の香りをかいだ瞬間、
「これだ!!」
と思いました。
本当に、香りというのは記憶に残るものですね。
ヒノキにも似ていますが、それよりもさらにスッとした清涼感のある森林の香り。
深呼吸したくなるような、清々しい気持ちになります。
とても好きな香りなので、巡り宵の会員の皆様にも、いつか何かの形でお届けできたらいいなと思っています。
青森で、恐山へ
青森では、恐山まで足を運んできました。
恐山といえば、なんとなくおどろおどろしい雰囲気や、「地獄」のような風景、スピリチュアルな場所……そんなイメージがありますよね。
私も行く前は、ちょっとドキドキしていました。
でも実際に行ってみると、想像していたものとは少し違い、巡り宵ともどこか通じるものがあるように感じました。
今回はそんな、恐山で感じたことを少しお伝えしてみようと思います。
恐山で感じたのは、不思議なものではなく、圧倒的な自然と静寂

「恐山」と検索すると、「行ってはいけない」「安易な気持ちで行かないほうがいい」といった言葉が出てくることがあります。
私も少し身構えていたのですが、実際に訪れてみると、怖さはまったく感じませんでした。
それよりも強く感じたのが、ほとんど音のない静寂でした。
そして私は、その静けさの中に、なんとも言えない「無」を感じました。
それは、いい意味での「無」です。

硫黄の匂いがする荒涼とした岩場や、ところどころから立ち上る噴気。
自然に積み重なったのか、人の手によるものなのかわからない石たち。


ざわついていた頭の中が静かになっていき、自然の凄さや尊さをただ感じていました。
目の前にあるのは「ただ自然」なのに、どこか非現実的で、不思議な景色です。
そして歩いていると、ときどき山のほうから、ふわっと木の香りがしました。
青森ヒバの精油を買って、その香りを知っていたので、
「あ、ヒバの香りだ」
と気づくことができました。
「自分に還る」ということ
荒涼とした岩場の向こうに現れるのが、驚くほど美しい宇曽利山湖です。
荒々しい岩場を歩いてきた先に、透き通った青い湖が広がっていました。

そのあまりの対比に、しばらく見入ってしまいました。
今の私たちは、火山活動や水質など、その風景が生まれた理由を科学的に知ることができますが、
そんな知識のなかった昔の人がこの景色を見たとき、
「ここは普通の場所ではない」
「この世とあの世の境目なのではないか」
そんなふうに感じたとしても、不思議ではないような気がします。
この場所に特別な意味を感じた昔の人たちの感性に、少し面白さも感じます。
特に驚いたのは、宇曽利山湖の美しさです。
透き通った、とても美しい湖なのですが、火山の影響によって強い酸性の水質になっていて、多くの生き物にとっては厳しい環境なのだそうです。
実際には、そんな環境に適応して生きている魚もいるのだとか。
あれほど美しく静かな湖が、実はとても厳しい自然環境でもある。
それもまた、なんとも不思議な気分になるのでした。
恐山には、この静けさと霊場という場所だからこその、生と死を思わせる独特の空気感だけに、
「自分に還る」という言葉がある意味とてもぴったりな場所のように思えました。
心地よいと思うことを、素直に選ぶ
「無」でありながら、普段の生活ではなかなか感じることのない、不思議な気持ちになった恐山。
そこで改めて考えたのが、「自分に還る」ということでした。
「自分に還る」というと、少し曖昧な表現なのかもしれません。
でもそれは、
「自分とは何なのか」
「自分が本当にしたいことは何なのか」
そんな問いの答えを求めることではなく、
もっとシンプルに、
「生きていていいんだな」
「自分が心地よいと感じることを、素直にしていいんだな」
と、自分に許可を出すことではないかと思います。
体調にも環境にも、気持ちが左右されやすい40代。
巡り宵では頭の中を空っぽにして、自分が心地よいと思うものに素直になる時間を過ごしてほしいと思っています。
温かいお茶を飲むことでも。
ゆっくりお風呂に入ることでも。
好きな香りや音楽、お布団に包まれることでも。

巡り宵では、そんな「自分に還る」時間をつくってほしいと思いながら、商品をつくったり、セレクトしたりしています。
恐山で感じた静寂と、ふっと香った木の香り。
日常から遠く離れた場所でしたが、巡り宵が大切にしたいものを、改めて感じる旅になりました。



