私が暮らす桶川市では、江戸時代より山形の最上紅花よりも気候的に早く咲く紅花を“早庭(場)「はやば」もの”と呼ばれ、紅花商人に歓迎されたそうです。
現在、紅花の格好をした市の可愛いキャラクターがいますが、市民の間では紅花にはそれほど気に留められていません。
ここに住むようになってから、紅花を使って何かできないかと考えて数年が経っていました。

しかし、その紅花に注目してみると、古くから体を温めて血液の巡りを良くする漢方として使用されており、特に更年期などの婦人科系疾患に良いとされていたそうです。
ちょうどそのころ調子の悪かった私の婦人科系疾患がわかり、せっかくならこの機会を活かそうと地元の紅花農家さんに協力をお願いして紅花を使用した女性向けのお茶を商品開発することにしました。

紅花はそのまま「紅花茶」として飲むことも可能ですが、香りが独特で正直そこまで飲みやすいお茶ではありません。
そこで、同じく埼玉県でおなじみの狭山茶を栽培されているお茶農園さんと一緒に開発することにしました。

狭山茶畑

こちらのお茶農園さんも新商品開発やお茶の発展の為に活動もされている方で、ありがたいことに色々と相談にのっていただけました。

紅花農園さんと話す紅花への想い

紅花農園さんにこの企画をお話し、種蒔きから参加させていただくことにしました。
一緒に種蒔きをしながら、色々なお話を聞くことが出来ました。

紅花についてのお話はもちろんのこと、今までの人生についても色々とお互いの想いを語り、私にとってはとても有意義な時間になりました。
「紅花って、花としては地味よね。」と言いながらも、紅花愛に溢れる素敵な方です。
「紅花に興味を持ってくれてありがとう」という言葉がとても印象的でした。

5月にはすっかり大きくなりました。

紅花は、間引きをした後の若い葉を天ぷらなどにして食べることができるそうです。

6月の暑い時期に収穫

昔はきっとこんなに暑くなかったでしょう。
しかし、この温暖化で6月から既に暑くなっています。汗だくになりながらお花を手で摘んでいきます。
昨年は台風が来てしまい、花が全部倒れてしまったそうです。
気候の変化にも気を使いながら花が咲くのを待つのは本当に我が子のようになります。

紅花まつりも開催されます

桶川市では、毎年6月中旬に紅花まつりも開催されます。
この時期に綺麗に咲き誇るように調整するのが中々難しいそうです。
こちらの紅花畑の花は観賞用なので食べたり飲んだりはできません。

日本人に合う美味しく飲みやすいお茶に

ここまで色々な方に協力していただき、形にすることができました。
お茶農園さんのこだわりある熟成狭山ほうじ茶と、女性に嬉しいイソフラボンが含まれ香ばしい香りがする国産黒豆、そして体を温め血液の巡りを良くしてくれる紅花で、日本人に合う美味しく飲みやすいお茶に仕上げることができました。
余計なものが入っていないので、紅花の比率も比較的多めです。

巡る紅花ブレンド茶

袋を開けた瞬間から香りも良く、まろやかな口当たり。色も美しいです。
量産が中々難しく、数量限定となりますがお試しいただけると嬉しいです。

下記より直接ご購入も可能です。

数量:

冬はもちろん温かいお茶で、暑い時期も氷を入れたコップに熱い「巡る紅花茶」を注いで急速冷却すると冷たくお飲みいただけます。
眠りを妨げないので、お風呂上りなど寝る前にもおすすめです。